【UGA】Googleアナリティクスで計測される指標の意味を再確認(1)

2016年8月27日

Googleアナリティクスのお勉強

Googleアナリティクスを使っていく上で正しく認識しておかないといけない様々な指標について再確認をしておこうと思います。

Googleアナリティクスでカウントされるユーザーとは?

ユーザーとは、「利用者」って思いがちですが、訪問いただいた利用者の使ったブラウザ単位に保存されているcookieの違いというように理解しています。

なので、わたしが、このページの表示状態を確かめるため、IEとChrome、Firefox、Safariで表示確認をしていたとすると、それぞれのブラウザに対し、異なったcookieが保存されているため、1ユーザーでなく、4ユーザーとしてカウントされている事になります。

このユーザーを識別するためのcookieは、有効期限が最後に利用されてから2年間とされているようで、これにより、利用者が「新規ユーザー」なのか「リピーター」なのかを識別しています。

個々のブラウザに保存されたcookieが無かったり、有効期限の2年間が過ぎている場合、「新規ユーザー」としてカウントされ、有効なcookieが保存されていた場合、「リピーター」としてカウントされる事になります。

という事は、わたしのように、全てのブラウザのキャッシュデータだけでなく、cookie等も含め毎週削除しているような場合、Googleアナリティクスは、毎週、わたしを「新規ユーザー」としてカウントしている事になります。他に、シークレットモード等、キャッシュやcookieが保存されないブラウザを使用されている場合、使用都度、「新規ユーザー」としてカウントしているはずです。

Googleアナリティクスでカウントされるページビューと訪問数は?

ページビュー(PV)は、それぞれに表示されたページの回数で、そのページを最初に表示した際だけでなく、リロードした場合や、ブラウザの「戻る」をクリックし、同じページを表示した際もカウントされます。

訪問数(セッション数)とは、利用者が自サイトを最初に表示された所から始まり、他のサイトに遷移したり、同一ページ内にとどまり、30分以上経過した時、1訪問数がカウントされるようになります。

以前は、ページビューを指標として管理されていましたが、Googleアナリティクスが利用されるようになり、訪問数が様々な指標の母数として利用されるようになっています。

ページ/訪問数

訪問者が、1回の訪問で表示したページ数です。

ただ、この値が大きいと良いかといえば、そんな事はなく、目的とするページを探すことができず、迷ってしまい多くのページを表示している(回遊性が悪い)場合があります。また、SEO対策が成功し、検索サイトなどから目的のページへたどり着くユーザーが多い場合、サイトを回遊する利用者が少なくなり、この値は小さくなってきます。

訪問時間(セッション時間)

利用者が、サイトを訪問し退出するまでの時間ではあるのですが、注意しなければいけないのは、利用者が退出したまでの時間ではなく、退出する際に、最後のページを表示した時間になることです。
すなわち、利用者が最後に表示されたページについては、この訪問時間に含まれていないため、本来の訪問時間よりも少ない値となります。(※直帰された際は、訪問時間=0 となります。)


訪問時間については、利用者が退出した時間を取得することができないため、例えば......。

訪問者の考え方の概要図
  • Aさん:このサイトのトップへ1:00に訪問し、備忘録の一覧へ1:01に遷移。その中に目的としたページが見つかり、1:02に目的のページに遷移し、退出されました。
    この場合、トップページに訪問され、目的のページに遷移された2分間がAさんの訪問時間として記録されます。
  • Bさん:このサイトのトップへ1:00に訪問し、備忘録の一覧へ1:01に遷移。その中に目的としたページが見つかり、1:02に目的のページに遷移した後、もう一度、備忘録の一覧へ戻られ、退出されました。
    この場合、訪問時間は10分となります。また、目的とするページで8分間滞在されているため、十分に内容を確認されたことがうかがえます。
  • Cさん:検索サイト等から、直接目的とするページへ1:00に訪問されました。しかし、このサイト内の他のページへ遷移された痕跡はなく、目的とするページだけを見て退出(直帰)されたようです。
    この場合、Cさんの痕跡は、目的のページへの訪問時間しか計測されていないため、訪問時間は、0分となります。

これらの場合、Bさんについては、ひょっとしたら目的とする情報が見つかった可能性をうかがえますが、Aさん、Cさんの結果がどうだったのかうかがい知ることはできないという事になります。


なので、訪問時間については、情報掲載ページなのか、それとも情報掲載ページへ誘導するための一覧ページなのか、そのページの持つ意味合いを元に訪問時間の 短・長 に対する判断をしなければいけないと思っています。