【UGA】Googleアナリティクスで計測される指標の意味を再確認(2)

2016年8月30日

Googleアナリティクスのお勉強

前回、ページビュー訪問(セッション)訪問時間を再確したんですが、GAで全てのページのアクセス状況を表示すると、他に、平均ページ滞在時間閲覧開始数直帰率離脱率という指標があります。
今回、これらの意味について、再確認をしたいと思います。

平均ページ滞在時間と平均セッション時間

GAの「行動」→「全てのページ」で表示される、平均ページ滞在時間の他に、「ユーザー」→「サマリ」では、平均セッション時間という指標が表示されます。
わたしは最初、意識して見ておらす同じ指標だと思っていたんですが、これ全く別のものですね。


訪問者の考え方の概要図

前回同様の例で比較してみます

平均セッション時間 とは

平均セッション時間は、個々の訪問(セッション)時間の合計を訪問(セッション)数で割った値になります。 なので......

  • Aさん:1分+1分=2分
  • Bさん:1分+1分+8分=10分
  • Cさん:0=0分

この例の場合、平均セッション時間は、訪問時間の合計(12分)/訪問数(3)=4分 となります。

平均ページ滞在時間 とは

平均ページ滞在時間は、各ページの滞在時間の合計をそのページの訪問数で割った値になります。 なので......

  • トップページ:1分+1分=2分
     平均ページ滞在時間=2分/2訪問=1分
  • 備忘録一覧:1分+1分=2分
     平均ページ滞在時間=2分/2訪問=1分(Bさんの最後の閲覧が省かれます。)
  • 目的のページ:8分+0分=8分
     平均ページ滞在時間=8分/2訪問=4分(Aさんの最後の閲覧が省かれます。)

という事になります。
※Bさんのような訪問の場合、備忘録の一覧ページの訪問については、同一ページなので、ページビューは2件となりますが、訪問数としては、同一訪問(セッション)内のため、1回としてカウントされるので、注意する必要があります。

提供した情報を利用者に読んでいただく事を目的として構成しているサイトの場合、利用者に読んでいただき、何らかのお役に立てる記事を書くことが大切になってくるので、この平均ページ滞在時間という指標は大切ではないかと思っています。そうした際、目的とされるページにおいて、退出された際や、直帰された場合、滞在時間が「0」となるのはなんともやるせない事ではありますが、この対策として、ページの最下部に、「このページが役立った」というようなクリック部分を設け、そこにイベントタグによるエンゲージメントヒットを挿入していると、そのエンゲージメントヒットの発生時刻が記録されるため、そのページの滞在時刻として計測する事が可能なようです。

ただ、わたし自身、他のサイトで「役立った」ってクリック利用した事が無いので......

閲覧開始数とは

閲覧開始数とは、利用者の訪問(セッション)が開始されたページ(ランディングページ)として、それぞれのページでその回数をカウントしたものです。すなわち、そのサイト内で発生している訪問(セッション)が開始された値となるため、サイトにおける閲覧開始数は、サイトにおける訪問数(セッション数)と同じ値になってきます。

このサイトもそうですが、トップページから訪問され、メニューを辿りながら遷移し利用されるより、検索サイトからキーワード検索により、そこでヒットしてくる一覧からの利用者が多くなってきています。(特にスマホからの利用者は、この傾向が強と感じています。)

そのため、記事ページにおいて、この閲覧開始数が少ないと、検索サイト等からの流入が少ない記事(検索サイトにインデックスされていない。又は、インデックスされていてもキーワードの幅が少なかったり、順位が低く、利用者の目に付いていない。)と考え、記事ページそのものの質を見直す必要があると思っています。

直帰率とは

先の例で、目的とするページのみ訪問し、サイトから退出された、Cさんのアクセスが直帰となります。全訪問数に占める直帰した利用者の割合が直帰率となります。なお、サイト全体の直帰率は、個々のページの直帰率の平均ではなく、サイト全体の訪問数に占めるサイト全体の直帰された訪問数となります。

一般的に直帰率が高いと「ダメ」のように思われがちですが、検索サイトからの訪問者が多い場合は、そのページで目的を達成する事ができ、満足し退出されている利用者もおられるはずです。

むしろ直帰率が高い記事ページについては、関連性の高い他の記事ページに利用者を誘導できるようにする事を考えるべきで、記事ページへの誘導を目的としたトップページや、一覧(インデックス)ページで、直帰率が高い場合、利用者が想定するページ内容と合致していない可能性が高いと考え、ページ構造や、メニュー構成等の見直しを検討すべきなのかもわかりません。

離脱率とは

離脱とは、利用者がそのサイトから退出したり、ページを表示し30分以上経過、または、ブラウザを閉じてしまった時に発生します。その時に表示されていたページが離脱ページとしてカウントされます。すなわち、閲覧開始数と同様に、一つの訪問に1回必ず発生するもので、訪問(セッション)数と同じ値となってきます。

離脱率は、該当するページビューに占める、離脱ページ数の割合となります。


上でも書いていますが、PCの利用が中心で、サイトのトップページからメニューを辿り回遊(ネットサーフィン)しながら目的とする情報を探すという利用方法から、主要な検索サイトから、ピンポイントで必要とする情報に向け直接アクセスされるようになってきている事から、ページの目的に対し、それぞれの指標が持つ意味合いを再確認していくことは大切な事だと考えています。