綿向山~竜王山縦走トレッキング

2016年5月 2日

竜王山から見た綿向山

GW2日目(2016年4月30日)は、久々の山歩きです。
場所は、日野町の綿向山(1110m)で、調子が良ければ綿向山から竜王山(826m)へ縦走するのもいいかもなぁ~ って安易な予定。で、ネット上をいろいろ調べてみると、結構な情報が掲載されているし、実際に行ってみると、道路標識や案内板もしっかりと整備されていて、かなり知られている山なんですね。

水木砂防提

午前7時40分:駐車場へ到着
こんなに早くなのに、到着されている車が4台。。。 駐車場そのものは、広く40台位は止められそうで、ロープで停車区画が示されていて、ちゃんと整備されている様子です。
オッと、1台は仮眠中でした。

山に入る準備をし、いざ出発。(7時55分) 早朝のヒンヤリとした澄んだ空気の中、結構大きな水木砂防提を見ながら、のんびりと登山口に向け。

砂防提には、「イワナ?」が刻まれてましたが、下を流れる川に魚影を見つけることはできませんでした。

ヒミズ谷出合小屋

約20分で、「綿向山」の石碑があるヒミズ谷出合小屋に到着。

まぁ、休憩をするわけではありませんが、登山口なので、お約束事となる、登山計画書を記入し、投函箱に入れときました。

ここからが大変。
杉木立の中をづづら折れに進む登山道は、どこまで歩いても高度が上がらず、結構疲れます。早朝+杉木立の中だったので、空気がヒンヤリしているのが救いでした。

杉木立から抜け出し、林道へ。この林道を右に進むと左に登山道に入る道があり、すぐに、3合目の小屋がありました。この表参道、登山道と言いながら、実は山頂にある大神社への参道のため、山好きの方々だけでなく、氏子の皆さんも通る道なんでしょうね。だから、登山道と言いながら傾斜は小さく、要所には立派な休憩所があるようです。

特に、5合目小屋は、真っ赤な屋根と鐘が目印で、ホンと、どこかの山小屋かとも思えるような、作りになっていました。

五合目小屋と、夢咲の鐘この5合目小屋は、最初の綿向山の写真向かって右側中央に写っているんですが、竜王山方面(鉄塔の下辺り)から赤い屋根が印象的に見える建物となっています。逆に、ここからの展望は良く、肉眼だと、靄の中に、三上山や、八幡山、びわ湖まで見ることができました。

ブナの原生林の中を...7合目の行者コバを過ぎると、杉木立が途切れはじめ、新芽が芽吹きだしたブナの原生林の中を進みます。
人の手が入った杉木立と、手つかずのブナの森。どちらかと言えば、ブナの森がいいですね。

そして、9合目を越えると、ここまで傾斜の緩い参道だったのが、 「ナンじゃこりゃ!!」って叫びたくなる階段が続き、見上げたその先に鳥居が見えています。
長い道のりを上がってきたあとのこの階段、結構きつい...(^-^;

綿向山(1110m)山頂へ到着!!

綿向山 山頂1110m 青年の塔

山頂の看板と、青年の塔。奥に見えるのが御在所岳ですね。

大嵩神社の奥の院

山頂には、真新しい社(大嵩神社)と、青年の塔があります。この社は20年に一度の式年遷で建て替えられているようで、真新しく、氏子の方々が部材を担ぎ上げられ、山頂で組み立てられたものらしいです。(4月23日だったようです。)

山頂に到着したのが、10時過ぎで、表参道登山口から、約2時間15分程度の工程でした。まだ、少し早いんですが、コンビニで買ってきたおにぎりと、インスタントの紙カップ付きコーヒーで、昼食タイムです。

竜王山に向け縦走。。。

さて、このまま表参道を下るべきか、、、それとも竜王山に向け進むか、試案のしどころ......。
身体の調子は余裕だし、縦走するには、3時間半ほど要するはずですが、まだ時間も早いし、シャクナゲが咲いている所も見たいので、縦走することにし、山頂を北へ向かう道に進みました。

ブナの珍変木

山頂から、竜王山の方向にほんの少し進んだところにあったのが、「ブナの珍変木」で、ちょうど人がくぐれる程度のトンネルができていました。
(くぐると幸せを呼ぶ)とか......。(^^)v

この辺りは、頂上よりも展望がいい感じです。
綿向山山頂まで表参道で往復される方も、この「ブナの珍変木」の辺りまで足を延ばされるのがいいかと思います。

この先、竜王山方面と、雨乞岳、御在所岳方面の分岐があり、その分岐から竜王山に向け山の稜線を進むことになります。
事前にチェックはしていたのですが、まっすぐに降りる急な下りが続き、久々の本格的な登山道で、つれあいにとっては、結構きつかったようです。

綺麗な花を咲かせていたシャクナゲ

ロープを伝いながら、ゆっくりと進むと、勾配が緩くなり、一安心。そして、その辺りから、登山道の両脇には、シャクナゲの木があり、まだ蕾が多かったものの、綺麗な花を咲かせているものもありました。

ゆっくりとシャクナゲを鑑賞しているゆとりもなく、またまた急勾配が...。岩交じりでロープを伝いながら降りなければいけないんですが、落石させてしまうと、下に居る人に大けがをさせかねない状態。ここは、ヘルメット必須。後から足の速い方々が来られたんですが、こちらが降りきるまで、上で待っておられました。(申し訳ない......)

この急峻な登山道を降りきった所に、竜王山へ向かう道と、西明寺口へ下山する分岐があったんですが、西明寺口への下山ルートが不明瞭な感じがしたので、そのまま竜王山方面へ向かいました。

この分岐が、約標高800m位だと思うんですが、途中、「917m峰」っていうピークがあったりして、アップダウンの繰り返し。山の稜線を縦走しているという雰囲気があり、結構楽しく歩けました。

中部電力の大きな鉄塔(トップの綿向山の写真を撮影)を越えると、あと少しで、竜王山山頂です。

竜王山(826.8m)山頂へ到着!!

竜王山 山頂

この山頂、、標高が低いからか、展望があまりよくありませんでした。むしろ、山頂よりも手前にあった中部電力の鉄塔の部分が広く切り開かれていて、気持ちよかったように思います。

竜王山登山口に向けた雑木林

竜王山山頂からの下山は、まっすぐで急峻な長い階段。階段そのものの高さがあるので、この階段もきつい。特に、下りはこのような所で足を痛める可能性があるので、要注意です。

階段を降りきると、登山道は雑木林(千畳敷)の中を縫うように進みますが、道と言うより、踏み固められた斜面で、綿向山から縦走してきて疲れた足腰にとって、油断すると足を滑らせてしまいそうな感じ。

竜王山山頂から約30ほどで、竜王山登山口に到着しました。

あとは、林道を下り西明寺の集落を抜け、駐車場まで、約20分位だったかな。

午後2時15分:駐車場到着


 全行程:約6時間 距離:(アバウト)約12km
綿向山~竜王山縦走トレッキングの工程

という事で、久々の山歩きとなりましたが、新緑の気持ちいい鈴鹿山系。日野川の源流の一つとなる水木谷をぐるっと一周する縦走トレッキングでした。(^^)/