探訪 近江水の宝 邦楽器糸 琴糸の里を歩く

2012年6月24日

探訪「近江水の宝」邦楽器糸の里を歩く

滋賀県の教育委員会が主催する「[探訪]近江水の宝」に参加してきました。
2012年6月23日(土曜日) 9:30 JR木之本駅 集合でして、コースは、「長浜 戦国大河ふるさと博」の賤ケ岳・木之本エリアの周遊切符をベースに、賤ケ岳や麓の集落周辺と木之本の北国街道沿いの散策。その2箇所を結ぶ部分については、バスで移動でしたので、前回に比べればとても、楽チンでした。(^^)

JR木之本駅に集合ということなので、駅周辺にある駐車場に駐車して...... と思ったら、見慣れた、タイムズの料金ゲートが無い。何と、広い駐車場は無料でした。
北国街道沿いに木之本宿を散策するなら、迷わずJR木之本駅の駐車場に入れるべきです。

琴糸の生産工場や、絹糸の糸取り工房を見学

まず、丸三ハシモト株式会社さんへ琴糸や、三味線糸などの和楽器の糸を製造されている工場を見学させていただきました。木之本駅のすぐ近くではありますが、このような所を見学させていただけるなんて、やっぱ個人で散策してては無理ですね。
半世紀も滋賀に住んでいるのに、このような工場がある事を知らなかった...琴糸や三味線の絃が、絹糸からできていることも、あの独特の黄色い色合いがウコンとお餅で煮込まれて出されているものと言うのも、、、無知ですね。(-_-;)

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次は、賤ケ岳麓の大音集落にある、糸取り工房へ。。。。。
このような作業も、信州とか岐阜で行われている作業だと思っていましたが、、滋賀で行われていたんですね。

繭から細ぉ~ぃ糸が1本だけ、す~っと伸び、何本かがまとめられ、糸巻き機で巻かれていきます。これらは、サラサラして肌触りのいい絹糸になるものと思っていましたが、糸製造の所で、琴糸等にする際は、繭を乾燥させず「セリシン」を出させ、粘り気を出させると言われていましたが、、、熱湯の中に浸かった繭から糸がつむぎだされているのは、すごかった。ホンとに見入ってしまいます。
ただ、老眼のわたしには、、繭から出ている『1本』の糸が見えない。(^^ゞ

賤ケ岳山頂へ(古戦場)

次は、、、賤ケ岳。
賤ケ岳へは、数年前に余呉湖の方から徒歩で登ったことがありましたが、今回は登山リフトを使うコースです。

まぁ、リフトを使うからって安易に思っているとダメですょ。リフトを降りてから山頂まで数百メートル位ですが、尾根を登らないといけません。ストックなどを持っておられない場合、中腹のリフト降り場に、「杖」が置かれています。登りよりも、下りに重宝しますので迷うことなく、借りられるの方がいいです。

山頂で、昼食+休憩タイム。
前回も青空が見えませんでしたが、今回も煙ったような景色しか見えませんでしたが、賤ケ岳は、360度のパノラマが楽しめます。(下に写真を添付)

今回は薄曇りでしたが、木之本から長浜方面の景色が、伊吹山も望め結構きれいに見えました。 ここ、早朝や、天気のいい夕景なんてのも見てみたいです。また、ある意味、小雨が降っているような天気の方が、湖北の神秘的な雰囲気を感じられるかもわかりませんね。
ただ、写真写りは...... モノクロな世界かな。

絹糸をつむがれていた、大音集落を散策

伊香具神社

賤ケ岳の伏流水なのか、きれいな水が湧き出し、、、いいなぁ~。 って思うものの、家の軒下を見るとしっかり補強されています。やはり雪深いからなんでしょうね。カーポートだって、アルミ製じゃなく、10cm角もある鉄骨組みなのには驚きです。住めば都なのかも判りませんが、冬は、かなり厳しいんだと思います。

それと、水が湧き出ているのも、周辺が開発されたりし水脈が変わり、涸れている所があったりもするようです。

で、大音集落にある、伊香具神社。ここには、独古水なる湧き水、、(井戸かな。涸れてました^^)おあり、由緒正しき神社なんだろうなぁ~なんて。(^^)
鶴亀灯篭なるものもあったりします。

北国街道、木之本宿

で、散策は、北国街道沿い、木之本宿へ。(バス移動ですが^^)

木之本のメイン会場だと思いますが、「戦国大河きのもと館」へ入り、地元のガイドの方から、賤ケ岳で行われた合戦、七本槍を中心にお話をお伺いしました。まぁ、一般に知っているのは、勝者となった秀吉側を中心にした話ですが、さすが地元のガイドさんだけあり、地元で伝え、伝承されている裏話も交え、楽しく聞くことができました。

「きのもと館」を出ると、そこは北国街道、木之本宿。有名な木之本地蔵だけでなく、お醤油屋さんや、大吟醸で有名な冨田酒造さんなど、、のんびり散策(お買い物)できそうな風情。でも、人は少ない......^^

散策コース

今回の「探訪 近江水の宝」ですが、前日までの台風、低気圧の通過とは打って変わって、天気もよく、いつも国道を通過するだけで、近江の北の端というイメージだった木之本について、新たな発見が多くあり、とても良かったです。

《賤ケ岳山頂からの風景》

伊吹山方面
左側奥に伊吹山や小谷山が望め、湖北の田園風景がきれいです。

びわ湖方面
肉眼で沖ノ島や長命寺山まで望めました。残念ながら、比叡の山並みまでは確認できませんでした。

余呉湖方面

つずらお崎と、竹生島