福島の帰還困難区域を除く避難指示解除について

2017年3月29日

北関東から、東北方面って全く土地勘が無いんですが、先日、地図で福島市内の情報を探す機会がありまして、福島市って、猪苗代湖よりも西にある(会津若松辺り...... ^^)んじゃないかと思っていたので、福島第一原発の事故で避難指示が出ていた地域に隣接しているので、チョット驚いてしまいました。でも、その位置関係を見て、「なるほどな。」って思っちゃった事もありました。^^

あの震災から6年。ニュースでも福島第一の事故の模様を分析した番組なんかもやられていましたが、それよりもなにより、帰還困難区域を除く避難指示が解除されるってニュースもあり、この地域の自治体としては、地域が崩壊するのを何としても食い止めたいんだと思いますが、市民は、わが家へ戻る方々や避難していた地域に根ざす方々など、悲喜こもごも。様々な人生模様を見ていて、考えさせられるものがあったりしました。

でも、でも、なぜ、政府は今の段階で避難指示を解除するんでしょう。
『原発事故に伴う人(国民)の健康よりも、そこに住んでいたら方々に支払わなければならない様々な補償費用を安くするため。』しかないと思うんですが......。
だって、放射線被ばくで健康被害が出れば、医療費もタダなんですょね。 違う???

空間線量のデータと帰還困難区域を重ねたイメージ図

このイメージは、原子力規制委員会が公開している平成28年10月15日時点の航空機によるモニタリング測定結果に、帰還困難区域とされている地域を合わせてみたイメージ図です。
帰還困難区域って空間線量が3.8μSv/h以上の部分なんだなぁ~。 って判るんですが、そこからはみ出した緑や黄緑(1μSv/h)の部分が多いことに驚きます。こんな状態で、飯館村や南相馬市は本当に大丈夫なの?? って地図を見ていると、浪江町、川俣町、伊達市...... オッと! 県庁所在地の福島市もか...... (-_-;)


原子力緊急事態宣言の真っただ中。福島第一原子力発電所からは、放射性物質が大気に放出され続け、地下水も汚染し続けている事を考えると、福島県を中心に関東、北関東や東北地方は平時では無いことを忘れてはいけないんですね。

原子力緊急事態宣言中だから、「事故や核テロにより大量の放射性物質が環境に漏れるような非常事態が起こった場合」として一般人の被ばく量が20[mSv/年]まで許容されているけど、平時は、1[mSv/年]だって事、忘れてはいけないはず。(首相官邸 放射線から人を守る国際基準

避難指示の解除よりも、原子力緊急事態宣言を解除する事の方が先決だと思うのですが......。 数十年経っても解除されないかも判りませんね。そのうちに、放射線に対する抵抗力が付き、放射線に影響を受けない人類が生まれてくるかも判りませんし。 って地球は、ガミラス星になっちゃうのかな。 ^^